「稼ぐ力」低下に懸念＝世界で競争力強化を―通商白書 時事通信7月3日(金)8時39分配信 　宮沢洋一経済産業相は3日の閣議に2015年版の通商白書を報告した。白書は、海外展開する日本企業について、他国の国際的企業に比べ「低成長・低収益だ」と指摘。経営資源の集中や政策の後押しによる競争力の強化が必要だと強調した。　白書は、経済成長が続くアジア大洋州地域での国際企業の売上高を分析。06～13年度に年平均で米系企業は11．2％、欧州系は10．1％、アジア系は8．5％それぞれ伸ばしたのに対し、日系は3．6％増にとどまった。　また、日系企業の中でも事業を多角化している企業の収益性が低い点を指摘。経営資源が分散され成長分野への投資が不十分なことや、低採算部門の見直しが遅れていることが競争力を低下させていると分析した。「稼ぐ力」を強化するには、女性や外国人の積極登用を進める必要があるとも指摘した。　 【関連記事】 「年収減、75万円以上でも」＝地方移住で調査 五輪機にスポーツ発展を＝地域活性化も推進 「恋人欲しくない」4割弱＝未婚若者に調査 無職者、高い自殺リスク＝3年連続3万人下回る 消費生活相談94万件＝アダルト請求過去最多－14年度白書